11日…生協のバイト。昼のパートタイマーのおばちゃん達とお別れ。昼学校で卒論の細かな訂正を行う。夕刻家庭教師最後のバイト。夜キアブと居酒屋で飲む。社会人経験者のキアブの話を真剣に聞く。ありがたくて心の中で何度も感謝する。それでたらふく焼き鳥と米を食べて代金4千円弱。激安。そして僕の誕生日。

12日…生協最後のバイト。朝礼時職員さんの前で挨拶したあと、アルバイトの人たちに別れの挨拶をする。僕とそれほど年齢が変わらない仲の良かった職員さんにコーヒーや紅茶をたくさんもらう。昼指導教官から卒論完成を認められる。


「さよならだけが人生だ」−この言葉は、どういうことなのかずっと考えていた。

おそらく、人生でもっとも印象深く、忘れがたい経験は別れなのだと思う。それは、友人と離れ離れになることであり、恋人と上手くいかず別れることであり、あるいは、大切な人と死別することでもある。そして何より、いつかは自分がこの世界に別れを告げなければならないという事実に直面するとき、上の言葉がよりいっそう胸に突き刺さってくる。人は、誰かと出会えばいつか別れることになるし、生まれてくれば、いつか死ぬことになる。

人は寂しいから出会いを求めるのに、出会えば、必ず別れが来てしまうため結局同じ思いを抱いてしまう。 そう考えると、人生は、寂しさからできているんじゃないかと思えてしまう。