nit5952007-04-27

第七藝術劇場にて足立正生監督の作品を2本観る。
赤軍PFLP・世界戦争宣言』
『避妊革命』
『避妊革命』上映後には監督のトークショーがあった。僕は足立監督の作品すら一生観れないだろうと思っていたから、監督本人にじかに話を聞けたことは夢のような体験だった。「ここではないどこか」を求めたところで、結局あるのは「ここ」しかないんだ、という言葉が印象に残った。
足立正生 - Wikipedia


同期とスロットに行った。入社して以来会社の先輩に、暇だったらパチンコかスロットでもやれと言われたからだ。僕は全くギャンブルの類のものに興味がなかったし、友人の苦い経験(現在でもそれは続いている)をいやというほど見せ付けられていたので、あまり乗り気ではなかったが、実際ギャンブルというものがどういうものなのか自分で感じみたかったのだ。
店選びは、学生時代から通っていたという同期に任せた。彼に言わせると、客が多く入っているところでも、ガラガラのところでも駄目だという。僕たちは2軒目の店でやることにした。同期に促されて、台の前に座り、彼の見よう見まねで千円札を投入し、コインを出して、打ち始めた。ボーナス(?)が確定することもなく、あれよあれよというまに千円札5枚が無くなった。隣に座っている同期は、まだ続けていたので、僕は席を立ち、彼に「ちょっと店内をぶらついてくる」と言ってその場から離れた。しばらくの間スロットに興じる人たちを観察した。若い人、老いた人、男の人、女の人、いろんな人が台の前に座っていた。どの人も黙々と打ち続けていた。ずっと見ていると、店内が何も生産していない工場のように思えてきた。
30分後同期が諦めて帰ることになった。二人とも負けた。同期は、入社して以来負け続けているらしく、悔しがっていた。
ギャンブルに嵌まる人とそうでない人は、一体何が違うのだろう?僕はといえば、やっている間なんの興奮も覚えなったし、金が尽きた瞬間も悔しさなんか全く感じなかった。ああ、時間と金を無駄にしたから、二度とこんな場所には来るまいと思っただけだった。もしかしたら、ボーナスが確定してばんばか当たって勝てば、味をしめてまた行こうとなるのかもしれないが、負けてその分取り返したいと、逆に闘志に火がついて嵌まる人もいるから、あまり勝ち負けは関係がないように思われる。帰りの電車の中でもずっと考え続けたが結局わからず終いだった。