nit5952007-02-18

『太陽』(アレクサンドル・ソクローフ)という映画を観た。終戦直後昭和天皇が現人神から人間宣言を行うに至るまでの過程が描かれている。この作品の魅力は、イッセー尾形の神がかった演技に集約されると思う。僕自身は、昭和天皇の存在は写真でしか認識していないのだけど、劇中本物に見えて仕方がなかった。『太陽』は、日本での上映が危ぶまれた上に、企画段階で天皇の役を引き受ける日本人役者はいないだろうと危惧されていたそうだ。そんなタブーに挑戦しただけでも、イッセー尾形は映画史上に名を残す存在になったと言えるのではないだろうか。本当に彼は偉大な俳優であると思う。
皇后(桃井かおり)とのぎこちない会話のシーンが忘れられない。

夕方、H君とビリヤードをしたあと、高専近くの佐世保バーガー店でベーコンバーガーを食べる。夜地元のコンビニでボーチャン偶然再会。

リチャード・ニクソン暗殺を企てた男 [DVD]

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スコセッシの『タクシー・ドライバー』を彷彿とさせる(時代設定も近いし)。僕は、社会的弱者が社会に復讐する話に弱い。なんだかシンパシーを感じてしまう。なぜなら・・・・、これから先は誤解を招く書き方しかできないので控えます。あと、ネットなんかでは退屈なんていう意見が目立ったけど、どこが?って言いたくなるくらい緊張感にあふれていた。主人公が上司にいびられるシーン、別居中の妻に新しい恋人ができていたのを知るシーン、おまけにその妻に離婚届を出されるシーン。どれもこれもこっちが泣きたくなるくらいショーン・ペンの演技は素晴らしかった。